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発動機「チャカ」歴史を後世に
実演会で体感
沼津市の我入道地区にゆかりが深い、地元出身の作家、芹沢光治良も作品で度々描写した漁船用の石油発動機「チャカ」の運転実演会が11日、同市の芹沢光治良記念館で開かれた。地域住民や漁業関係者ら約70人が集い、大正時代から戦後間もなくまで活躍したエンジンの振動や音を体感した。
チャカを披露したのはNPO法人発動機遺産保存研究会の野津和男さん(65)=沼津市大岡=。野津さんによると、実演したエンジンは同地区のメーカーが1940年代に製造したもので、小型漁船向けに軽量化された点などが特徴という。野津さんが約3年前に地元に残されていたチャカを譲り受けて、自ら修理・復元した。
実演会を企画した同記念館は現在、芹沢光治良の「作家への道」を伝える特別展を開催中。芹沢が自叙伝的な作品「神と死と富と」の中でチャカについて「私の漁村に産業革命をおこした」と表現するなど、故郷の近代化の象徴としてチャカを何度も取り上げたことなどを紹介している。
実演会では野津さんや参加者がチャカを始動させると、名称の語源になった「チャカチャカ」という音とともに勢いよくエンジンが回り出し、見守る人々の拍手を誘った。野津さんは「当時の日本の産業発展にチャカが大きく貢献したことを伝え、後世に残していきたい」などと話した。
(静新平成24年2月12日号)
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